スタッフの日記

自由学園明日館

昨日、『オーガニックハウス』の社内勉強会に参加しました。
そこで、今日は、フランク・ロイド・ライト設計の『自由学園明日館』をご紹介します。
東京都豊島区西池袋に 1921年(大正10年)建築されました。
自由学園の校舎として建築されましたが、現在は結婚式や会合などに貸し出しされています。
ライトが帝国ホテル設計のため来日していた際、助手を勤めていた遠藤新が、自由学園を創立した夫妻に紹介し、建築されることとなった建物です。
        

中央ホールを中心にシンメトリの建物で、中庭を囲む形です。幾何学模様の窓が印象的なホールには、窓全体の形を思わせる『六角形の背もたれのイス』が並び、壁画が飾られています。
        

ホールの2階には食堂があり、デザインされた家具、イス、窓、有名な照明「TALIESIN」の復刻版。
        

プレーリースタイルの高さを抑えた建物ですが、教室は勾配天井なので、十分な高さがありました。
    

ライトの手がけた住宅に多く見られる暖炉は「火のあるところには人は集まり、団欒の場を共有するのだ。」と考えたそうです。『明日館』にも学校建築にはめずらしい暖炉が5ヶ所あって、「木造の重要文化財で火を使うなんて・・・」と思いますが、消防署に特別申請をして、冬になると何回か焚いているそうです。

私は夕刻からの会合&食事会に参加したので、到着したころ明るかったアプローチも、帰るころにはすっかり暗くなり、明かりが灯った様子も見られて良かったです。
    
                    ~福永~