スタッフの日記

秋の京都

八坂神社での娘の結婚式を終えた母は、かねてから行ってみたかった
『高台寺』を訪ねることに。

拝観の道の途中には、茶室「遺芳庵」(いほうあん)があります。
私が今まで見てきた茶室の中で一番かわいらしくて好きな茶室です。
吉野窓の由来となった吉野太夫にゆかりのある茶室です。

『高台寺』は『ねねの寺』として有名で、
桃山江戸初期を代表する庭園があります。
秀吉が月を眺めた観月台や美しい池。
観光シーズン真っただ中の人の波に押されながらでしたが、
庭園に入るとタイムスリップした錯覚に陥るほどの景色に
しばらく見とれていました。


 

方丈の前庭『波心庭』では枯山水の砂紋にプロジェクションマッピングが
投影されていました。急に現代に引き戻されたようで、
今度は人の少ない時期に静かに拝見したいものだと思ってしまいました。

拝観路の高台まで登ると、伏見城から移築された有名な二棟の茶室があります。
『傘亭』と『時雨亭』に着く頃にはすっかり暗くなり、時折ライトアップされるのを
見逃さないように目をこらして見ました。

下っていくと、嵯峨野のような竹林。タイムトンネルを抜けて現代へ。



夜行バスの時間を気にしながら、『東寺』の夜間拝観にも。
棟の中の構造は昼間しか見られないので、チャンスがあれば、
もう一度訪れたいです。

                ~ 福永 ~