seminer理想の家を建てるために

seminer.2 住宅会社の種類と選び方

住宅会社の種類と選び方 画像

住宅の種類は大きく分けて分譲住宅・注文住宅・建築条件付き住宅の3種類あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。 どの種類が一番優れているということはないと思っており、自分たちの家づくりのスタイルに合わせて選択することが大切です。

住宅の種類


新築一戸建て住宅の種類は、大きく分けて3種類あります。

建売住宅(分譲住宅)


分譲住宅会社が不動産会社などから土地を一括仕入れし、その土地を造成・開発して区割り。
分譲住宅会社が決めた工法・デザイン・間取りによる家が建てられた住宅。

【メリット】
価格が明示されている
既に建てられた実物の家を見ることができるので暮らしをイメージしやすい。
建物と土地を別々に購入した場合よりも割安なことが多い。
土地が区画整理されている。
大規模に開発された分譲住宅地の場合、周りにも同じ年代の人が住む場合が多い

【デメリット】
自分の理想の間取りやデザインは望めない。
土地の広さが限られている
基礎や構造体など構造上重要な部分の確認ができない。
どんな大工職人さんが建てた家かわからない

注文住宅


建築主が用意した土地に、工務店やハウスメーカーが建てる住宅。
使用する素材や間取り、デザインまで自由に決めることができる。
世界に1軒だけの家を建てることができる。

【メリット】
自分たちの理想の設計が可能。
内部の仕様、素材を自由に選ぶことができる。
建築中も随時現場をチェックすることができる。
自分だけのオリジナルな住宅を建てられる。

【デメリット】
契約してから完成するまで期間が約6か月〜1年弱かかる。
建築資金が固まるまで時間がかかる。
土地は土地で探す必要がある。
完成した状態が出来上がるまでわからない。

建築条件付き土地分譲


土地の販売を手掛ける不動産会社や業者が指定した建築業者で
住宅の建築を行うことを条件に売りに出された土地に建築する住宅。
ゼロからプランを建てることができる注文住宅ではあるが、
建築業者の得意なテイストや工法などで建てざるを得ない部分が出てくる。

住宅の建て方(工法)の種類
家の建て方である工法は、木造では主に在来軸組工法・枠組壁工法・木質プレハブ工法などがあります。
それぞれの良さがありますので、自分たちが実現したい家づくりに合った工法を選択するといいでしょう。

木造軸組工法(在来工法)


日本で古くから使用、発達してきた伝統工法を簡略化・発展させた家の建て方。
主に、柱や梁などの軸組を主要構造体としており、豊富な木材資源と伝統の大工技術を支えとする建て方。
設計の自由度が高めの工法で、日本の約8割がこの工法で建てられていると言われている。

【メリット】
設計の自由度が高い
修理やリフォーム、増改築も容易
外壁材料はどんなものでも可能
木の良さを一番活かせる建て方

【デメリット】
規格化されていないので大工と工務店のレベルに左右されやすい
結合部の施工が悪いと、傾きやきしみなどに繋がる恐れがあるが最近ではプレカット加工が主流となり、問題も解決された使用材料が多い為、材料の加工や組み立てに時間がかかる

枠組壁工法(2×4(ツーバイフォー)工法)


北アメリカ発祥の工法で、欧米では標準的な木造住宅の建て方。
耐力壁と剛床を強固に一体化した箱型構造。
38mm(約4センチ)×89mm(約9センチ)の木材に構造用合板を専用釘で打ち付けた壁や床を主体構造体としている。高い耐震性・耐火性・断熱性・気密性・防音性をもつと言われている。

【メリット】
材料が規格化されている為、いつでも安く調達できる
材料が規格化されている為、建築期間を短くできる
面材で建てられている為、地震の場合、横からの揺れに対して強い

【デメリット】
在来工法と比べると設計の自由度が劣る
床から屋根ができるまでに時間がかかる為、建て方中に雨が降ってしまうと、構造材が雨に濡れる可能性がある
木材の断面積は小さいため上からの荷重には弱い

プレハブ工法


あらかじめ部材を工場で生産・加工し、建築現場で加工をせずに組み立てる家の建て方。
使用する建材の削減につながったり、設置に必要な時間を軽減することができる。
同一の建物を大量に設置できる点に優れているが、規格化されているので、融通が利かない。

【メリット】
あらかじめ工場で製造したプレハブを組み立てる為、建築費を抑えられる
施工が簡単にできるので工期が短くできる
出来上がりに職人の腕の差がでにくい

【デメリット】
間取りや仕様がある程度規格化されてしまう
構造や工法がブラックボックス化しているので、リフォームする際は建てた会社でしか対応できない
鉄骨の持つ熱橋が建物の断熱化を難しくしているため省エネ住宅化が劣っている

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新築一戸建て住宅には注文住宅も含めて様々な種類があることがお分かりいただけたと思います。
分譲住宅、注文住宅、建築条件付き土地分譲のいずれにもメリット・デメリットがあります。
自分たちの家づくりのスタイルを見極めることが家づくりを成功させる秘訣です。

また、住宅の建て方(工法)にも様々な種類が存在し、全ての工法が得意な会社は存在しません。
メリット・デメリットをよく理解した上で、自分たちが実現したい家づくりに合わせて選択していくことが大切です。